第2回公開講座 開催報告

11月4日(月・振替休日)熊谷市立文化センターにて一般の方を対象に健康寿命延伸を目的とした第2回公開講座を開催いたしました。

今回は、「医療」の分野で富山大学附属病院准教授 下条竜一先生、「スポーツ」の分野ではアテネオリンピック代表選手 伊東友広氏、200mハードル元アジア最高記録保持者の秋本真吾氏、「食」の分野では管理栄養士の萩野祐子先生をお招きしました。

第1部

「膝のスポーツ障害について」 
富山大学附属病院 准教授 下条竜一 先生

プロバスケットボールチーム富山グラウジーズでメディカルスタッフも務める下条先生より、スポーツがもたらす『良い効果』と、その反対の『負の効果』について説明がありました。

スポーツは、「体の発育」・「ストレス解消」・「健康づくり」に効果がある反面、痛み(スポーツ障害)を発症する原因ともなります。

今回は、下条先生の専門分野である「ひざ」に焦点をあて、ひざの構造から繰り返し起こる成長期と中高年のひざ痛の特徴についてご講演いただきました。

ひざはとても不安定な構造をしていること、それによりひざはスポーツ障害を発症しやすいということが分かりました。

なんと、普段歩くだけでひざには体重の3倍もの負担がかかっているそうです。

先生からひざ痛の予防アドバイスは、「適切な体重を保つこと」「ひざの動きをよくする方法」「ひざの筋肉をきたえる」です。

ぜひ、心がけてみましょう。

第2部

「速く走るために」~動作改善で誰でも速くなる~
プロスプリントコーチ 伊東友広 氏
プロスプリントコーチ 秋本真吾 氏

元オリンピック選手の伊藤友広氏と200mハードル元アジア最高記録保持者の秋本真吾氏にお越しいただきました。

まず初めに秋本氏から、運命を変えたまつだ整形外科クリニック松田院長との出会いについて語っていただきました。

秋本氏は昨年11月に半月板損傷と一部断裂のケガを負い、手術を受けることをすすめられておりました。

手術に納得できなかったことから自分で動きたどり着いたのが松田院長でした。

そこで「第3の治療再生医療」を受けました。

現在では、全力で走ることができるまでに回復し、12月に開催されるアジアマスターズ陸上に参加し、優勝を目指しているとおっしゃていました。

お二人なら必ずできると信じております。頑張ってください。

そして、現在プロアスリートに行っているスプリント指導の一部、「速く走るために」のノウハウについて松田院長を交えてご紹介していただきました。

速く走るためのポイントとして、腕振り、つま先着地、そしてその両方のタイミングについて、とても分かりやすくご説明いただきプロスプリントコーチの研究力の高さを感じることができました。

公聴には深谷高校陸上部の生徒の姿もあり、今回教わったことを活かして、目標タイムを達成できるよう頑張ってください。

第3部

「胃を鍛える食生活」~強いカラダは胃腸から~
管理栄養士 萩野祐子 先生

腸を鍛える食生活として、「よく噛んで食べること」、「食べる量」、「腸内環境を整えること」今すぐにでも取り入れられる内容も含め、とても分かりやすくご説明いただきました。

また、サポートしているプロキックボクサーの減量に携わった経験をもとに、腸トレーニングと減量の関係についてもご紹介いただきました。

ぜひ、今日からチャレンジしてみましょう!

第4部 トークセッション

ご講演いただいた4名の方と、医療法人社団nagomi会 松田芳和理事長をお迎えして、今回の公演について意見交換がなされました。

秋本氏が現役時代にお米を 5 合半食べていたことが明かされたり、MGCに出場した神野大地選手のスプリント指導に携わって感じたことや神野選手の秘密などもお話しいただき、来場者から驚きの声があがっていました。

また、松田理事長が日常の診療で受ける質問・疑問についても意見交換がなされ、終始和やかな雰囲気でトークセッションすることができました。

今回の公演を通して、継続することの重要性を今一度確認する良い機会となったのではないでしょうか。

 

(右から)医療法人社団nagomi会 松田理事長/富山大学附属病院 下条先生/プロスプリントコーチ 伊藤氏、秋本氏/管理栄養士 萩野先生

秋本真吾氏の著書「最強の走り方」特別販売ブース&サイン会